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女子高生

昨日の出来事。

 

風の強い夜20時過ぎ。
BODEGA AND Aのレセプションパーティーに自転車でむかっていた。

 

ヒカリエ辺りで右目に痛みが走った。目にゴミが入った。
痛みで立ち止まりハードコンタクトを外し口の中に含んだ。

 

そのまま宮益坂の交差点を渡りビックカメラ側に横断歩道を渡った。
隅の方に寄り立ち止まりコンタクトを入れようとした。

 

右の人差し指にコンタクトを置き右目に入れようとした瞬間、
風が吹き指からコンタクトが飛んでいってしまった。
「やってしまった。。。」

 

ハードに変えて同じようなことを何度もやってしまっている。
しかも利き目が右目の自分にはかなり辛い。
メガネを掛けると世界が明るくなるというが
無くしたので世界が暗くなった。
このままレセプションに行くのも億劫だ。

 

わずかな可能性を信じてアスファルトに膝をつけ右目を抑えながら
小さな小さなコンタクトレンズを探し始めた。

 

交差点付近。平日の夜。帰宅を急ぐ人。これから飲みに行く人
いろいろな人が行き交っている。

 

「こいつコンタクト落としたんだろうな。」的な視線が痛く
諦めてレセプションに向かおうかと思ったとき。
左斜め前に立ち止まってこっちを見ているであろう3人の足が見えた。

 

「同情されてるんだろうな」と思いながら視線を上にあげると
女子高生が3人立っていた。

 

3人は小声で「コンタクト?」「たぶんそうじゃない?」
みたいなことを話している。

 

一歩近づいてきたので「そうなんですよ。コンタクト落としちゃって。」
とだけ言ってみた。

 

「やっぱり〜」と言って一緒にしゃがみ込んで自分達の足元を探し始めた。

 

キャッキャいいながらも真剣に探してくれている。

 

しばらく経っても見つからない。探すのを諦め、
「すみません。寒いですし見つけるの難しいと思うんで諦めます。
 ありがとうございます。」と話しかけた。

 

3人とも返答がなくそれでも探し続けてくれる。

 

とその時「あった!これじゃない?」と1人が言った。
近づいてみて見ると確かにコンタクトがドーム状になって落ちている。
割らないようにそっと拾い上げた。

 

コンタクトは何度も無くしている。滅多に見つかったときがない。
それが今回は見つかった。億劫な気持ちはすぐに晴れ、
ちょっと感動すらした。

 

立ち上がり3人の女子高生に
「探してくれてありがとうございます。本当に助かりました。」
と深く深くお辞儀をして感謝の気持ちを伝えた。

 

3人ともニコニコと笑いながら顔を見合わせて手をパーにして
大丈夫。大丈夫。みたいなしぐさをしている。
そのまま信号が青になり1人が「よかった。バイバイ。」
とだけ言って3人とも去っていった。

 

背中を見送り横断歩道を渡りきるのを待ってもう一度深くお辞儀をした。
3人の女子高生がとてもとてもかっこよく見えた。

 

名前も顔も学校も分かりませんが探してくれてありがとうございました!

 

なんだか清々しく温かい気持ちになれた。そんな夜でした。